小児アレルギーエデュケーターとは?
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小児のアレルギー疾患に精通したコメディカルの育成を通して、アレルギー疾患を持つお子さまやご家族を支援し、ひいては小児アレルギー疾患の医療の向上を目的として、日本小児難治喘息・アレルギー疾患学会が2009年度から日本小児難治喘息・アレルギー疾患学会認定、小児アレルギーエデュケーター(小児アレルギーエデュケーター)の認定制度を開始しています。
(詳細につきましては、日本小児臨床アレルギー学会をご参照ください。)
地域のクリニックにおけるアレルギー疾患の治療について
アレルギー疾患は、治療や薬剤の進歩、ガイドライン(治療法の指針)の整備等により、地域のかかりつけ医で診断を受けたお子さまが、地域で生活しながら治療を受ける(継続する)ケースが増えてきております。かかりつけ医と相談しながら治療が進められる(継続出来る)事は、病気だけでなく生活の中で解らない事や困った時にすぐ相談し解決できるという点で、とても大切です。
とはいっても、
①治療法は薬物療法や環境整備・スキンケア等、生活に大きく関わり、本人だけでなくご家族の理解や協力も必要なこと
②多くは良くなったり悪くなったりと慢性の経過をたどるために、症状のコントロールが図られるまでには長期間の経過観察が必要であること
③治療経過と共にお子さまは成長し、ご家族だけの生活から保育所(園)や幼稚園・学校といった集団生活に入ります。そこで、お子さまにも自分の病気や症状が出た時の対処等、理解出来るようになるための関わりが必要になる等、ご家族にとって不安に思われることは多いと思います。
クリニックの役割と小児アレルギーエデュケーターの活動について
クリニックは地域に生活するお子さまやご家族にとって、お子さまが病気の時にも(風邪等の急性疾患・アレルギー等の慢性疾患)、健康な時にでも(乳幼児健診・予防接種・育児や発達相談など)かかりつけ医として訪れる医療施設です。
特にお子さまが小さいころは生活拠点の一部のようであり、大勢のお子さまやご家族が毎日さまざまな理由でクリニックを受診されています。このような治療環境の中で、スタッフ一同受診されたお子さまやご家族に少しでも安心というおみやげをお渡しできるように努めております。
アレルギー疾患のお子さまの場合、多くは薬物療法や環境整備・体力づくりなどの治療を進めながら、長期にわたって経過を観察していく必要があります。
お子さまのご病気や治療に関して、また日常で気を付けること等、気になったことがあればいつでもお声を掛けてください。またお子さまの年齢や理解に応じて、自分の体や病気について・なぜ治療が必要なのか等、日々の診療やお話しを通して理解していただけるようお手伝いできればと考えています。