椿の花通信 86号(5月号)

待合室での過ごし方

インフルエンザの季節も終わり、4月から待合室のレイアウトもプレイスペースを設けた形に変更しました。季節がら元気なお子様が多くなったせいか、待合室を走りまわったり、プレイスペースで飛んだり跳ねたりしている姿をよく見かけます。
広い場所があると体を動かしたくなるのは、子どもの当たり前の心理です。でもそんな時こそ、していい場所としてはいけない場所があることを、ご家族がお子様に教えてあげるチャンスです。具合の悪いお友達を思いやる気持ちを教えてあげてください。
元々プレイスペースは、赤ちゃんや一人で椅子に座れない小さな子ども達のための場所です。もちろんそれ以外のお兄ちゃん・お姉ちゃんたちも本を読んだり、お話ししたりする分には問題ありません。でも場所を占領したり、赤ちゃんを危なくて寝かせてられないほどウロウロ歩き回ったり、飛んだりするのはご遠慮ください。
皆様のご協力をお願いします。

心理カウンセリングだより Q&A 揺すぶられ症候群

:テレビで「揺すぶられ症候群」という言葉を耳にしました。病気なの?普通にあやすだけでも、なってしまうのですか?
:「揺さぶられ症候群(揺さぶられっ子症候群)」は、激しく揺さぶられることによって乳幼児が脳内出血などをおこすものです。まだ首がすわっておらず、脳もやわらかい赤ちゃんを過度に揺さぶることで、頭のなかの脳や神経が傷ついたり出血を起こしてしまうのです。「激しく」「過度に」揺さぶることで起こるものなので、頭や首をしっかり支えてあやすのであれば、心配はありません。
ただ、「なんで泣き止んでくれないの?」と衝動的に揺すってしまいそうになることは、あるのでは。「生後1~2か月が最も泣く時期」、「何をしても泣きやまないことがある」などの特徴を理解し、「一度、赤ちゃんから離れて気持ちを落ち着かせる」などの対処方法を知っておくことが有効です。誰かに話を聞いてもらうだけでも、違います。医療機関や公的機関に相談してもよいでしょう。

当院では、乳幼児から中学生までのお子さまととのご家族を対象に「心理カウンセリング外来」を行っています。予約制です。詳しくはスタッフにお尋ねください。
5月の予定:10日(金)、11日(土)、18日(土)、24日(金)です。

担当:西村圭子(臨床心理士)