椿の花通信 101号(8月号)
予防接種
排便習慣をつけましょう
心理カウンセリング外来 Q&A 『妖怪ウォッチ』どこがいいの???
Q:子どもが『妖怪ウォッチ』に夢中です。どこがいいの?自分の失敗を他人(妖怪)のせいにする子になってしまうのでは?ちょっと心配です。
A:ゲームやアニメの『妖怪ウォッチ』、子どもたちに大人気ですね。日常の困りごとは全て妖怪の仕業だった、という設定で、人間にとりついて事件(妖怪不祥事案件)を起こす、様々な妖怪が登場します。忘れ物をして叱られたときに「妖怪のせい」と言われて、ムッとした親御さんもいらっしゃるのでは。
心理学の立場から『妖怪ウォッチ』を紐解くと、「なるほどね」という点もあります。主人公のケータは人間にとりついた妖怪を説得したり、戦ったりして問題解決していきます。そして最後は妖怪と友達になり(その時にもらうのがメダル)他の場面ではその妖怪を呼び出して力を借りることもあるのです。失敗を妖怪のせいにして問題から距離を置き、友達になることで、その問題と上手に付き合っていこうとする。心配や不安など、ネガティブな感情に巻き込まれずに、問題から少し距離を置いて心のバランスをとろうとする心理療法の技法の応用と言えるかもしれません。
当院では、乳幼児から中学生までのお子さまとそのご家族を対象に『心理カウンセリング外来』を行っています。予約制です。詳しくはスタッフにお尋ねください。
8月の予定:9日(土)、15日(金)、29日(金)、30日(土)
担当:西村圭子(臨床心理士)