椿の花通信 101号(8月号)

予防接種

この時期は冬に比べて風邪をひくことが少ないので、予防接種を進めていきましょう。
規定回数を終了しているか、追加接種の時期は過ぎていないか、年齢相当の注射が終了しているかなど、母子手帳を確認してください。
また、院内でも掲示してお知らせしておりますが、三種混合ワクチンの生産中止に伴い、在庫が少なくなっていおります。場合によっては、ワクチンがご用意できないこともありますので、必ず一度ご連絡お願いします。

排便習慣をつけましょう

このところクリニックでも便秘のお子さまが増えてきています。
何日も出ていないと便は固くなり、排便時にかなりの苦痛を伴います。そのため便意が生じても我慢してしまい、さらに便秘を長引かせてしまうといった悪循環になってしまいます。
また、夏場は発汗で水分が失われるため、便も固くなりがちです。いつも以上に水分摂取を心がけるとともに大切なのが、毎朝必ずトイレに座る習慣です。
朝忙しく、なかなかトイレに座る時間を作ることは難しいとは思いますが、少し早起きして、しっかり朝食をとり、トイレに座ることで、毎日出す習慣がつきます。朝、排便があると昼間の活動も集中できます。
体の生理的な働きとしては、朝が最適なのですが、どうしても忙しくて毎朝時間が取れない場合は夕方でも構いません。毎日決まった時間にトイレに座るという習慣をまずはつけましょう。

心理カウンセリング外来 Q&A 『妖怪ウォッチ』どこがいいの???

Q:子どもが『妖怪ウォッチ』に夢中です。どこがいいの?自分の失敗を他人(妖怪)のせいにする子になってしまうのでは?ちょっと心配です。
A:ゲームやアニメの『妖怪ウォッチ』、子どもたちに大人気ですね。日常の困りごとは全て妖怪の仕業だった、という設定で、人間にとりついて事件(妖怪不祥事案件)を起こす、様々な妖怪が登場します。忘れ物をして叱られたときに「妖怪のせい」と言われて、ムッとした親御さんもいらっしゃるのでは。
心理学の立場から『妖怪ウォッチ』を紐解くと、「なるほどね」という点もあります。主人公のケータは人間にとりついた妖怪を説得したり、戦ったりして問題解決していきます。そして最後は妖怪と友達になり(その時にもらうのがメダル)他の場面ではその妖怪を呼び出して力を借りることもあるのです。失敗を妖怪のせいにして問題から距離を置き、友達になることで、その問題と上手に付き合っていこうとする。心配や不安など、ネガティブな感情に巻き込まれずに、問題から少し距離を置いて心のバランスをとろうとする心理療法の技法の応用と言えるかもしれません。

当院では、乳幼児から中学生までのお子さまとそのご家族を対象に『心理カウンセリング外来』を行っています。予約制です。詳しくはスタッフにお尋ねください。
8月の予定:9日(土)、15日(金)、29日(金)、30日(土)

担当:西村圭子(臨床心理士)