椿の花通信 104号(11月号)

インフルエンザ予防接種期間の診療・進行について

 今年も10月1日(水)からインフルエンザワクチン接種が始まりました。
当院ではお子さまだけでなくご家族もインフルエンザの予防接種を受けていただき、家族ぐるみでインフルエンザの予防ができればと考えております。(大人だけの診療・ワクチン接種は行っておりません)そのため。10~12月の接種期間は、普段の診療に加え予防接種の方の枠を増やして対応させて頂いております。この時期は来院される方が大幅に増える事、診療時間もインフルエンザの予防接種のみと病気の診察では異なること、さらに保育所や学校が終わらないと来院できない方もいらっしゃることなどから、進行が難しく早い時間帯ほどお呼びする番号や進行が速くなってしまいます。日頃より円滑な診療にご協力頂いている皆様には大変ご迷惑をおかけ致しますが、何卒ご理解下さいますようお願い申し上げます。

心理カウンセリング外来 子どもの心に関する本のご紹介 河合隼雄 『物語とふしぎ』

「オズの魔法使い」「ドリトル先生航海記」「ホビットの冒険」などよく読まれているものから隠された名作まで、「不思議」というキーワードを使って、たくさんの児童文学の名作が紹介されています。興味をひかれた本を自分で読んでみる、お子さんにも勧めてお互いの感想を言い合う、お子さんが読んでいた本について書かれているところに目を通す、など様々な本との出会いやお付き合いの入門になってくれる本です。「自然とふしぎ」「ふしぎな人物」といった、いろいろな『ふしぎ』と出会えるだけでなく、『ふしぎ』と出会った子どものこころとその成長についても読み解くことができると思います。著書は数多くの子ども、そして大人ととのカウンセリングを通じて人の心と向き合い続けてきた心理療法家の河合隼雄です。
河合隼雄・著、河合隼雄・編
<子どもとファンタジー>コレクションⅢ『物語とふしぎ』 
岩波現代文庫 2013年発行 920円+税

当院では、乳幼児から中学生までのお子さまとそのご家族を対象に『心理カウンセリング外来』を行っています。予約制です。続けて受けている方が多くいらっしゃるため、現在、予約が取りづらい状態になっております。相談を希望される方にはご不便をおかけしていますが、どうかあきらめずにお問い合わせください。

担当:西村圭子(臨床心理士)

心理カウンセリング外来 Q&A 受験と子どものこころ

Q:子どもが受験を控えています。どのようなことに気を付ければいいのでしょう。
A:試験に向けて、お子さんと親御さんの二人三脚で努力を続けておられるのですね。食事などの生活面でサポートに加えて、こころのサポートも忘れないでください。周囲が考えている以上に、子どもはストレスを抱えています。本人が自覚していない場合も多いです。子どもにとって親の意見や評価は無視できないもので、否定したり他の見方をするのは難しいもの。「がんばれ」と言われたら、素直に頑張ってしまいます。子どものこころのサポートとして、親ができることは何か。それは子どもの話を遮らず、否定せず、ひたすら聞いてあげることです。実際にやろうとすると、とても難しいことですが、話を聞いてもらった子どもは「自分には親がいてくれる」という安心感を抱くことができます。勉強だけでなく、好きなことをして気分転換ができる場所と時間を確保することも大切です。

当院では、乳幼児から中学生までのお子さまとそのご家族を対象に『心理カウンセリング外来』を行っています。予約制です。詳しくはスタッフにお尋ねください。

担当:西村圭子(臨床心理士)